MinicondaとPyCharmでPythonの開発環境を構築する

春の四重奏 未分類

はじめに

Pythonの学習を始めてわずか1年という初心者だが、なんとかWindows PCにPythonの開発環境を構築することができたので、その手順を紹介する。

開発環境の構築の概略を以下に示す。

・Minicondaのインストール
・PyGMT(地図を描くためのPythonの外部ライブラリー)のインストール
・PyCharmのインストール
・MinicondaとPyCharmの関連付け

Minicondaのインストール

Windows PCにPython本体をインストールする方法もあるようだが、PyGMTという地図を描くためのライブラリーを使いたかったので、ライブラリーの管理がしやすいMinicondaを選択した。

AnacondaではなくMinicondaを選択した主な理由は、インストールに必要なディスクの容量が少なくてすむことと、Anacondaの著作権問題を回避できることだ。

最初にWindows PCにMinicondaをインストールする。

まず、下記のリンクからConda 公式サイトのMinicondaのページにアクセスして、インストーラーをダウンロードする。

Windows、Mac、Linux 版、および 32bit、64bit 版など、いろいろなMinicondaがある。これらの中から、それぞれのWindows PCの環境に適したインストーラーをダウンロードする。

https://docs.conda.io/en/latest/miniconda.html

ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックすると、次の画面になる。

そのままNextをクリック。

MInicondaのインストールの画面01

内容を確認してI Agreeをクリック。

MInicondaのインストールの画面02

推奨されているデフォルトのままでNextをクリック。

MInicondaのインストールの画面03

インストールするフォルダーもデフォルトで問題ないので、Nextをクリック。

MInicondaのインストールの画面04

この画面もデフォルトのままでInstallをクリック。

MInicondaのインストールの画面05

しばらくするとインストールが終わって次の画面になるので、Nextをクリック。

MInicondaのインストールの画面06

Finishをクリックするとインストールが完了。

MInicondaのインストールの画面07

インストールが完了すると、スタートメニューのMiniconda3のフォルーダの中に、Anaconda Powershell PromptとAnaconda Promptの2つアイコンが登録される。

スタートメニューのMiniconda3アイコン

PyGMTのインストール

地図を描くためのPyGMTは、Pythonの外部ライブラリーなので、condaでインストールする。

スタートメニューのAnaconda Promptをクリック。

スタートメニューのAnaconda Promptアイコンの選択

次のようなAnaconda Prompt画面になる。

PyGMTのインストールの画面01

(base)で始まり、yamanenoueの部分は、あなたのユーザー名になっているはずだ。

以下の説明では、yamanenoueの部分を、あなたのユーザー名に読み替える必要がある。

(base) C:\Users\yamanenoue>

次にPyGMTの仮想環境を作成して、そこへPyGMTのライブラリーをインストールする。

コマンドプロンプトで、次のconda以下の文字を入力する。

(base) C:\Users\yamanenoue>conda create –name pygmt –channel conda-forge pygmt

PyGMTの仮想環境の作成とインストールが始まる。

途中でProceed ([y]/n)?と表示されるので[y]キーを押す。

しばらくするとPyGMTのインストールが終了する。

続いて作成したPyGMTの仮想環境を有効化する。

(base) C:\Users\yamanenoue>conda activate pygmt

どのようなライブラリーがインストールされているか、一覧を表示する。

(base) C:\Users\yamanenoue>conda list

gdal, geos, geotiff, gmt, numpy, pandas, xarrayなど、PyGMTを利用するのに必要と思われるライブラリーはほとんど含まれている。

Pycharmのインストール

Pythonの統合開発環境として、PyCharmをインストールした。PyCharmはPythonに特化した非常に強力な統合開発環境だ。

Visual Studio Code という選択肢もあったが、PyCharmのほうがPythonに特化していて、コード修正が優れているという理由から、ここではPyCharmを選択した。一部の機能は有料だが、Pythonの初心者には無料版でも十分な機能を備えている。

次の JetBrains 社のダウンロードサイトを開いて、Windows の Community EditionのほうのDOWNLOADをクリックする。

Download PyCharm: Python IDE for Professional Developers by JetBrains
Download the latest version of PyCharm for Windows, macOS or Linux.

次の画面が表示されたらNextをクリック。

PyCharmのインストールの画面01

インストールするフォルダーはデフォルトで問題ないので、Nextをクリック。

PyCharmのインストールの画面02

チェックボックスはデフォルトのままでNextをクリック。

PyCharmのインストールの画面03

そのままInstallをクリック。

PyCharmのインストールの画面04

チェックをはずしてFinishをクリックすると、PyCharmのインストールが完了。

PyCharmのインストールの画面05

PyCharmのインストールが完了すると、スタートメニューのJetBrainsnのフォルダーの中に、PyCharmのアイコンが登録される。

スタートメニューのPyCharmアイコン

MinicondaとPyCharmの関連付け

condaで作成した仮想環境を、PyCharmのプロジェクトから利用できるように設定する。

スタートメニューのPyCharmのアイコンをクリックして、PyCharmを起動する。

スタートメニューのPyCharmアイコンの選択

PyCharmの初期設定画面が表示される。

英語表記のPyCharmの初期設定画面

日本語プラグインのインストール

英語表記なので、日本語プラグインをインストールする。

①Pluginを選択して、➁検索欄にJapaneseと入力すると、いくつかのプラグインが表示される。その中からJapanese Language Pack/日本語言語パックを選択して、③installをクリックする。

日本語のプラグインのインストールの画面01

インストールが完了したら次の画面になるので、Restart IDEをクリック。

日本語のプラグインのインストールの画面02

さらにウィンドウが表示されるので、Restartをクリック。

Restart

PyCharmの表記が日本語に変わる。

日本語表記のPyCharmの初期設定画面

PyCharmの新規プロジェクトの作成

PyCharmの新規プロジェクトを作成する。

新規プロジェクトをクリック。

PyCharmの新規プロジェクトの選択

新規プロジェクトのウィンドウが開く。

①場所(L):の最後の青色反転の部分が新規プロジェクトの名称になる。pythonProjectとなっている部分を、適当なプロジェクト名に変える。

ここではプロジェクト名をPyGMTProjecstにした。

あとの部分はそのままで➁作成をクリック。

プロジェクト名の変更

PyCharmの画面が開く。画面の右側には、main.pyの内容が表示される。

PyCharmの初期画面

ターミナルの変更

PyCharmのターミナルは、デフォルトではWindows PowerShellになっている。

このままではうまくPyGMTのライブラリーが使えないので、command promptに変更する。

メニューの①ファイルから➁設定を選択する。

ターミナルの変更画面01

設定ウィンドウが開いたら、>ツールをクリックして展開し、①ターミナルを選択する。

アプリケーション設定のシェルパス(S):がpowershell.exeになっているので、➁▼を押して③cmd.exeを選び、④OKをクリックして設定ウィンドウを閉じる。

ターミナルの変更画面02

Pythonインタープリターの追加

この段階では利用できるインタープリターがないので、PyGMTの仮想環境で使用しているインタープリターを追加する。

メニューの①ファイルから➁設定を選択する。

Pythonインタープリターの追加画面01

設定ウィンドウが開いたら、>プロジェクト:PyGMTProgectをクリックして展開し、①Pythonインタープリターを選択する。

Python インタープリター:の➁インタープリターの追加を押して、③ローカルインタープリターの追加をクリックする。

Pythonインタープリターの追加画面02

追加ウィンドウが開くので、Virtualenv環境で環境:の①既存を選び、➁インタープリター:の右端をクリックする。

Pythonインタープリターの追加画面03

さらに選択ウィンドウが開くので、以下のフォルダーのpython.exeを選び、OKを押してウィンドウを閉じる。

C:\Users\yamanenoue\miniconda3\envs\pygmt\python.exe

Pythonインタープリターの追加画面04

設定ウィンドウでPyGMTのライブラリーの一覧が表示されるのを確認して、OKを押してウィンドウを閉じる。

Pythonインタープリターの追加画面05

これでcondaで作成したPyGMTの仮想環境が、PyCharmのプロジェクトから利用できるようになる。

PyGMTで簡単な世界地図を作成

それでは実際に世界地図を描いてみよう。

①の部分をクリックし、Ctrl + A 、Ctrl + Xで入力されているコードをクリアする。

次のPythonのコードをコピペして、➁の実行ボタンをクリックする。

import pygmt
fig = pygmt.Figure()
fig.basemap(region="g", projection="W15c", frame=True)
fig.coast(shorelines=True)
fig.savefig("worldmap.png")

しばらくすると、画面の③の実行ウィンドウが開き、プログラムが終了したメッセージーが表示される。

PyCharmの画面

これでPyCharmのプロジェクトホルダーC:\Users\yamanenoue\PycharmProjects\PyGMTProjectの中に、ファイル名worldmap.pngの世界地図が作成される。

PyGMTで描いた世界地図

このような地図が、わずか5行のPythonコードで描けるのが、PyGMTの魅力だ。